「1円ライター」という言葉もありますが、文字単価って気になりますよね。
「文字単価が高い=優秀なライター」だから稼ぐには文字単価を上げなければいけない。文字単価の低い仕事は断るべき!
そう思っていませんか?
確かに稼いでいるライターの文字単価は高いことが多いですが、文字単価は高ければいいというものではありません。
文字単価を上げることがすべてではないはずです。
この記事では私の経験も交えて、単価に惑わされないライティングでの稼ぎ方を紹介します。
文字単価の相場は?
文字単価の相場は「あってないようなもの」で案件ごとクライアントごとにバラバラです。
参考程度に相場をまとめると、ざっくりと以下のようになります。
初心者ライターにまわってくる単価なので、もちろん経験や実績によって変わってきます。
- クラウドソーシング 0.2~2円
- 直接契約 1円~5円
クラウドソーシングはオープンな募集に限ります。
ここから手数料が引かれるので手取りはさらに下がります。
直接契約でもさらに低い単価の案件が存在しますが稀です。
広く募集しているメディアでは文字単価1円以上からが多いように感じています。
単価はオープンになっていないことがほとんどなので、あまり多くは比べられませんでしたけど。
クライアントでも変わる
文字単価はクライアントの属性によって大きく変わります。
企業案件は高めですね。
その分契約もキッチリしていて、見積書や請求書がやや面倒なこともあります。
とんとん
クラウドソーシングでは個人アフィリエイターやキュレーションサイトの案件が多いです。
個人ではなく法人化している人もいますが、アフィリエイトが目的なのでそこまで文字単価は高くありません。
0.5~2円の範囲がほとんどです。
なかには「ライターには0.2円でOK。それ以上出すのはムダ」なんて言う人も。
ほかに個人サイトのクライアントもいます。
収益方法(マネタイズ)が考えられないまま外注ライターを雇ってしまう人も少なくありません。
とんとん
高単価案件は少ない
クラウドソーシングを見ていると「高単価」という案件がちょこちょこあります。
クラウドソーシングなら文字単価2円からが「高単価」と言えると思うのですが、基準は人それぞれです。
ライター側からしたら、手数料が引かれるのでより低く感じてしまいますよね。
【体験談アリ】手数料の節約?リスク?クラウドワークスで直接契約を打診されたらクラウドソーシングにおける本当の高単価案件はほとんど表に出ません。
スカウトで高単価を提示されるか、継続で徐々に上がっていくパターンです。
ちゃんとやっている人からすると迷惑な話ですが、ライター側にも悪質な人が多いため個人アフィリエイターも「最初はお試し価格」としていることが多いそうです。
コピペや音信不通も少なくないとか。
最初から高単価の案件はまずないということですね。
文字単価が高い=稼げる?
じゃあまずは文字単価の低い仕事をするしかない…ってことになりますよね。
できる範囲でコツコツ続けるしかありません。
続けていればスカウトされたり文字単価が上がったりすることもあります。
もちろんクラウドソーシングを離れて直接契約を探すということもできます。
やっぱり初心者は稼げない…と思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。
文字単価が高ければ稼げるって本当ですか?
文字単価がすべてではない
記事は文字を打つだけではありません。
リサーチ、画像選定、文字装飾など、文字を打つ以外の作業を求められることもあります。
文字単価の高い仕事は「文字以外の作業」が多いんですよね。
文字単価と時給は違う
今まで受けた案件の中にはこんな仕事がありました。
あくまでも1例です。
たとえば1時間半のインタビュー聞いて1500字の記事を作成するというもの。
インタビューを聞くだけで1時間半。
さらに構成、リサーチ、執筆のあと修正をくり返すので、合計8時間くらいでしょうか。
たとえば文字単価5円としても1500文字で7500円なので時給換算すると1000円を切ります。
文字単価5円といっても稼げる案件とは言えません。
稼げないと言われる文字単価1円の案件でも、時給換算すると文字単価5円を上回ることも。
リサーチと構成で1時間、ライティングに1時間なら2000字2000円で時給単価は1000円です。
最も稼げたのは文字単価0.9円
私が今受けている案件は最大で文字単価5円くらいです。
でも直接契約で月の本数も決まっているため、1ヶ月の額としてはそこまで多くありません。
私が月当たりで最も稼いだのは文字単価0.9円の案件でした。
とにかくたくさん書いてOKだったし、テーマも私の好きなもの。
執筆ルールも緩かったため、1日2記事ペースであげられていました。
プラスの価値があることも
報酬以外のメリットがある場合も、文字単価は安くともオイシイ案件になります。
たとえば記名記事です。
記事に「ライター:○○」と名前を載せてもらえると、別の案件に応募するときに役立ちます。
実績が作れるわけですから、今後高単価の案件を得やすくなるわけです。
私のようにブログ運営をしているなら、リンクを貼ってもらえるのも大きなメリットになります。
特に大きなサイトのリンクはブログを底上げしてくれます。
ブログが育つことで、別のメディアから見つけてもらいさらなる仕事につなげるチャンスもできます。
文字単価が安くても、実績やリンクなどを考えると「好待遇」ということはあるのです。
クラウドソーシング初心者は目的別の案件を同時進行するべし量で稼ぐか質で稼ぐか
文字単価が高いほうが稼ぎやすいというのは正しいです。
でも、文字単価が高ければ稼げるとは限りません。
高単価の案件はじっくり時間をかけるものが多く、時給で換算すると稼げるとは言えないこともあるのです。
いわゆる低単価でも、数をこなして生活費になるくらい稼いでいる人もいます。
文字単価だけで案件を選ぶのはナンセンスです。
同じ時間でいくら稼げるか。月にいくら稼げるか。
重要なのは文字単価だけではありません。
文字単価が低くても得意な分野で効率も考えれば稼げます。
大事なのは自分がどのくらいで書けるか。
文字単価が低くても量産できそうな案件ならやってみましょう。