プロジェクトの第一歩は「応募文」を書くことですが、これが意外と難しいもの。
何をどこまで書くべきか、詳細な枠組みでもあれば書きやすいのですが、現状それぞれの個性を活かす場になっています。
この記事では実際に私が意識している応募文の書き方に加えありがちな失敗応募文へのツッコミも入れていきます。
ライティング案件に向けた応募文ですので、データ入力や文字起こしをされる方は参考程度にお考え下さいね。
まずは詳細を読み込む
応募文を書く前にまずクライアントの募集文面をじっくり読みます。
依頼詳細にはたくさんの情報がありますからね。
仕事内容や応募条件はとくに重要です。
応募条件に当てはまらないのに一生懸命文面を考えても時間の無駄になってしまいます。
この段階で疑問があれば「気軽な相談」としてクライアントに質問をぶつけます。
対応によって応募したい気持ちも変わるかもしれませんし。
規模の大きいクライアントの場合「ここからコピペしてください」と枠を作ってくれていることがあります。
ありがたいですね。
コピペをしなければ見てもらえない可能性もあるので指示の通りにします。
ちなみに誤字脱字が多かったり表現がおかしかったりする案件は手を出しません。
草の生えている人も好きではありません。
フレンドリーに見せたいのかもしれませんが、初対面で「お願いしますwww」はあまり気分の良いものではありません。
ということはクライアントも同じように誤字脱字や表現の使い方も見ている可能性は高いということですよね。
テンプレを作る危険性
多くの応募をしてきたワーカーの中にはテンプレを作る人もいます。
いちいち記述するのもわずらわしいですから。
フリーランスだと応募の機会が多いので何パターンか作っておく人が多いのかも。
ですが私はテンプレを作りません。
案件によって修正するほうが手間になるからです。
私は副業なので応募文を書く機会もフリーランサーほど多くはないですしね。
クライアントによって案件によって応募文は変わります。
テンプレを修正するとミスが起こる危険もあるため、じっくりと見直す必要が出てきます。
逆にめんどくさい
イチから書き始めたほうがよっぽど早い気がするので、テンプレは使いません。
始めのうちは毎回イチから応募文を考え、月に何度も書くことになったらテンプレ作成を視野に入れる……くらいが妥当ではないでしょうか。
実績は案件に合うものを選ぶ
クラウドワークスでは公開ページに実績が載っています。
今までどんな仕事をしてきたかはその公開ページから見られるので細かく書く必要はありませんが、簡潔に実績を書いておくとクライアントの手間が減ると思います。
「現在は美容・健康を中心に執筆しています」「昨年から活動を始め、5000字以上のボリュームのある記事をよく書いています」などなど。
多くの応募がある案件なら特に、こうしたひと手間が効いてきます。
URLで過去記事を載せる
実績は記事を見せるのが一番です。
もし過去に自分の記事がサイトに掲載されていれば、そのURLを載せます。
念のため、過去のクライアントには一言ことわっておくと良いですね。
記名記事なら問題ないはずではありますが。
できれば過去記事も応募する案件に合わせたものにします。
文体や文字数の近いもので、ジャンルも可能であれば近いものが◎。
5000字オーバーの美容記事案件に300字のドラマレビューを見せてもあまり参考にならないですから。
とはいえ文体や言い回しなどは伝わるのでジャンル違いでも何かしら見せたほうが良いです。
たとえば私の場合は街紹介記事のクライアントに教育の過去記事を見せたことがありますが、「求めている文章に合うので、ぜひお願いしたいです」と返事をもらいました。
過去記事がない場合はそう伝えるほかありません。
採用率が下がるかもしれませんが仕方ありません。
余裕があればサンプル用に得意分野の記事を作成しておいてもいいですね。
1000字程度なら時間もそんなにかかりませんし。
テストライティングとは?クラウドワークスで損をしないコツ簡潔に箇条書き
案件によっては何十人と応募してくるわけですからダラダラと長い作文のような応募文は好まれません。
私ならめんどくさそうだなーと思ってしまうので読みません。
私はできる限り簡潔に書くことを意識しています。
プライベートな自己紹介とか時候の挨拶とかは不要。
継続案件もあるかもしれませんが、クライアントの部下になるわけではありません。
応募文は一目でワーカーを理解してもらうためのものなので、履歴書をイメージして書くようにしています。
まずは必要なことのみをダイレクトに伝えます。
効果的な書き方は箇条書き。
とくに実績や納期などの条件は箇条書きで並べると分かりやすく、以降のやり取りもスムーズにできます。
ありがち応募文にツッコミを
ここまでは基本中の基本。そんなの知ってるよ!と思う人も多そうなので、ここからは私が気になる応募文にツッコミを入れてみたいと思います。
全力!本気!頑張ります!
熱いですね。気合や意欲は伝わります。
「やる気! 本気! 鈴木!」みたいな演説もありますよね。
正直そんなのは最後に一言あれば十分です。
応募した時点で意欲があるって分かりますし、アピールポイントにはなりません。
亜種に「なんでもやります!」という奴隷契約みたいな文言もありますね。
自分を大切にしてほしいところです。
私がクライアントなら色々試しちゃいますね、確実に。
納期は必ず守ります
アルバイトでいえば「勤務日には必ず来ます」と言っているようなもの。
わざわざ書くほうが恥ずかしい。
納期について書きたいのであれば、「仮払いから〇日で納品します」といった具体的な数字を入れると信頼感につながります。
こちらは亜種に「必ず返信します!」がありますね。そりゃするでしょ。
「24時間以内に返信」のように数字を入れないと、信用されないか暇人に思われるかのどちらかですね。
2歳と5歳の子供がいて月曜日は体操教室で水曜日は上の子がピアノ~
家庭の事情をダラダラ書いてしまうパターンです。
これ、要約すると「家庭優先で納期を守れないことがあるけど許してね」ってなりませんか?
印象悪いですよね。
書くならクライアントに直接関係する部分のみまとめましょう。
「月曜日の午後は子供の習い事で返信ができません」だったらクライアントに有益な情報となりますよね。
ブラインドタッチできます
ブラインドタッチやタイピング速度をアピールする人もいますが、その情報は必要ですか?
クライアントが見るのは過程ではなく結果です。
出来上がった記事が良いか悪いかで判断します。
キーボードを見てもタイピングがゆっくりでもいいし、音声入力だって構いません。
納期を守って記事を提出できるワーカーを探しているだけで、そこまでの経緯は余分な情報になります。
美容・金融・教育・子育て・旅行・映画が得意!
あまりに多方面に詳しいと言われても、信用できないと思ってしまうのは私だけですか?
並べるだけでは信用できません。
根拠を書きましょう。
- 美容:10カ所以上エステで施術経験あり
- 金融:クレカは10枚を使い分け
- 教育:教育学部出身
- 子育て:小学生の双子あり
- 旅行:月1で全国の城めぐり
- 映画:ここ5年は週3本鑑賞
根拠やエピソードを書くと、ぐっと信頼性が増しますよね。
ついでに言うと6つは多すぎますね。
子育て系の案件なら「教育・子供・旅行」に絞って書いたほうが良さそうです。
「映画は子供ともよく見ます」と子育てに絡めて書けると素晴らしい。
読み手(クライアント)を意識
結局は読み手であるクライアントのニーズに合わせて書けるかどうかです。
ライティングを受注するということはライターとして活動をすること。
つまり応募文を考えるのも専門分野に入ってしまうということですね。
ライターとして応募文でガッカリされることのないように、最低限最後まで読んで検討の対象にしてもらえる文を書きたいものです。
私も応募文を考えるときは緊張しますし、まだまだうまく書けてないなと感じることが多々あります。
これからも当たって砕けて糧にしていくつもりです。
クライアントからの返信が来なくても、めげずにチャレンジしていきましょう。
数うちゃ当たり、チリも積もれば山となる。頑張りましょー!