クラウドワークスのおしゃべりルームやお仕事相談を見ていると、「仮払い」システムを生かせていない初心者がとても多いということに気づきました。
クラウドワークスでは、仮払いのためにシステム手数料を払っていると言ってもいいぐらいの重要項目なのに……
この記事では仮払いの重要性を改めて解説したいと思います。
仮払いとは

クラウドワークスでは「仮払い」と呼ばれるシステム。
簡単にいうと、ワーカーがちゃんと報酬をもらうための保険システムです。
クラウドワークスのよくある質問にはこのように書かれています。
仮払いとはクライアント(発注者)・メンバー(受注者)間で契約が成立した段階でクライアントが支払い(仮払い)を行い、業務が終了した段階でメンバーへ支払われるシステムです。
この仕組みにより、クライアントは仕事が完了するまでメンバーへの決済はされず、メンバーも報酬が支払われる保証があります。
とんとん
例えばライティングのお仕事で言えば、ワーカーは記事をクライアントに納品します。
そこでクライアントが「やっぱりやーめた!」と契約を解除したらどうしますか?
納品した記事はクライアントが好きにネットに公開できます。
ワーカーが文句を言っても、知らぬ存ぜぬの一点張りで済んでしまいます。
ワーカーが一方的に損してしまいますよね。
こういった支払いのトラブルを防いでくれるのが「仮払い」というシステムです。
クライアントは先にお金をクラウドワークスに預けます。この作業が仮払いです。
第三者がお金を預かることで、ワーカーもクライアントもズルができなくなります。
仮払いされたお金は、ワーカーがクライアントの望む記事を納品して初めてワーカーの元へ来ます。
クライアントもワーカーも安心して契約できるシステムですね。
仮払い前の作業はNG
仮払いの流れが分かると、仮払い前の作業がいかに危険か分かります。
街で出会った見知らぬ人に口約束で頼まれた記事を書いているのと同じなわけです。
報酬が期待できるわけないですよね。
仮払いがされていなければ、クラウドワークスも対処できません。
契約後で仮払い前の状態では、下のようなお知らせが来ます。素直に仮払いを待ちましょう。

仮払い前の作業は規約違反!
クラウドワークスの規約にはこんなことが書かれています。
第19条 禁止事項
(19) プロジェクト形式において、仮払いが完了される前に業務を依頼する行為、又は業務を開始する行為。
つまり仮払い前に作業をすると規約違反ですよ、ということ。
そう、良かれと思ってしていても、実はルール違反だということです。
チャットワークを使うときの注意
特にトラブルが多いのが、チャットワークを使った納品です。
チャットワークで納品するときも必ず仮払いをしてもらってから作業を始めましょう。
クラウドワークス上で契約をしてすぐにチャットワークへ誘導されてしまうと、仮払いを忘れてしまいがちです。
チャットワークで納品、つまり記事の提出をしてしまうと……持ち逃げされても文句は言えません。
よく混同されているのですが、チャットワークはクラウドワークスとは関係のない外部ツールです。
クラウドワークスで契約して、LINEや直接のメールで記事を送ったのと同じなのです。
クラウドワークス上では、仮払いをしなければ納品はできません。
「仮払い前の納品」はシステム上あり得ないのです。
チャットワークは便利なツールです。仮払い後に納品すれば問題はありません。
記事のやり取りをする前に、必ず仮払いを確認しましょう。

仮払いを待てないときは
納期に間に合うか心配だから仮払いを待てない……というワーカーも稀によくいます。
納期日付で指定されている案件もありますが、可能なら応募時に「仮払い後○日で納品」と設定してしまいましょう。
これならたとえ仮払いが遅くなっても作業時間は変わりません。落ち着いて仮払いを待つことができますよね。
検収が終わらないときは

通常だと「契約 → 仮払い → 作業 → 納品 → 検収 → 支払い」という流れです。
検収まできたのに先に進まない場合は、クラウドワークスに直接連絡をしましょう。
成果物の納品後、1週間以内に、クライアントが検収結果を合理的な理由なく報告しない場合、当該成果物の検収の結果は、クライアントによって合格とされたものとみなします。
規約では上のように定められています。
1週間待っても連絡が取れない場合は自動的に検収OKとなり、報酬が支払われます。
とんとん
仮払い=契約と思うべし!
クラウドワークスにおける仮払いは、ワーカーの報酬を守る保険です。
報酬がもらえないというトラブルのほとんどは正しい仮払いで防げます。
契約は仮払いが終わって初めて成立すると考えるのが安全ですね。
規約を守れば安心してお仕事ができます。
高いシステム手数料を払っているわけですから、仮払いシステムをしっかり活用しましょう。